さよならシネマ– category –
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映画『わたしは最悪。』“奔放”と“正直”を言い訳にする“最悪”な人間性が痛快
吉田戦車の『火星田マチ子』 映画の話の前に、やや長めの前置きを。 『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『殴るぞ』などで知られる不条理漫画の第一人者・吉田戦車が199... -
知性があってもたいした仕事に就けない『パリ13区』の若者と、近くて遠い日本の若者
『ディーパンの戦い』(15)でカンヌ国際映画祭・パルムドールを受賞した御年69歳のジャック・オディアールが、パリに住むミレニアル世代(2022年時点でおおむね20代中... -
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』――リドラーはジョーカーを超えられない
これはカレーじゃない 『バットマン』という映画は、撮る監督によって大きくテイストが変わる。それがまた、毎度の楽しみでもある。 過去の『バットマン』を振り返れ... -
映画『牛久』は外国人「収容」の実態を暴き、ダブルスタンダードな日本を追い込む
2021年3月、スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入国管理局の施設で「病死」した。ウィシュマさんは日本の子どもたちに英語を教える目的で来日した... -
佐藤二朗主演『さがす』―「ながら観」と「倍速視聴」ができない映画
『岬の兄妹』(19)で国内映画界に衝撃をもたらした片山慎三監督が、『さがす』で商業映画デビューを飾った。連続殺人犯の懸賞金を目当てに姿を消した父親・智(佐藤... -
『ただ悪より救いたまえ』――「007より面白い」という贅沢
奮発して泊まった高級ホテルの創作ビストロより、翌日に通りすがりで入った町中華のチンジャオロース丼のほうが、ぶっちゃけ胃が満足した――ということが(筆者は)ま... -
『ドーナツキング』――「国策」が育てたドーナツとカニとカクテルとポテチ
アメリカ人のドーナツ消費量は年間100億個。すなわちアメリカにおける「コーヒーとドーナツ」は日本における「ご飯と味噌汁」に近い朝食の定番だが、ドーナツの本場・...
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